Kaede

作成日: 2022-12-16

Apple はユーザーのプライバシー保護を強化: iCloud 暗号化対象拡大、コンテンツスキャン技術破棄

2022 年 12 月 7 日、Apple は 「iMessage Contact Key Verification」「Security Keys for Apple ID」「Advanced Data Protection for iCloud」という 3 つのセキュリティ関連機能を発表した。それぞれ 2023 年に世界中で利用できるようになる予定。

また、Apple は 2021 年 8 月に発表しその後展開を延期していたコンテンツスキャン技術 (CSAM 検出ツール) の Apple 製品への展開計画に関して、iCloud 写真用 CSAM 検出ツールの計画を終了したと最近発表した。コンテンツスキャン技術導入計画に関しては、EFF などがユーザーのプライバシーとセキュリティが損なわれ、エンドツーエンド暗号化が破壊されると警鐘を鳴らしていた。

3 つのセキュリティ関連機能

iMessage Contact Key Verification

高度な攻撃者が iMessage のエンドツーエンド暗号化されたメッセージを盗聴するために、不正なデバイスを挿入する試みを検出しユーザーに警告する。Apple は、この様な攻撃の脅威にさらされているユーザーはごく一部としつつ、過去に不正なデバイスを挿入し暗号化された通信の盗聴に成功した攻撃者がいたと説明。

Security Keys for Apple ID

Apple ID の 2 ファクタ認証に、ハードウェアセキュリティキーを使用できるようになる。

Advanced Data Protection for iCloud

相互運用上の理由で暗号化できないメール、連絡先、カレンダーなどを除くほとんどの iCloud データをエンドツーエンド暗号化する選択肢を提供する。