作成日: 2022-08-17
更新日: 2022-08-18
私は「クラウド」が嫌いだ。その理由は、主に以下2点にある。
「クラウド」という言葉はいわゆるバズワードであり、意味が非常にあいまいで、使う人によって意味や解釈が大きく異なる。
ネットワークを経由で何かする点などは共通認識だと思われるが、それ以外は使う人が自分の考える意味で使い、聞く人はそれを独自に解釈する。
にも関わらず、便利なマーケティング用語として意味があいまいなまま使用されている。顧客ウケが良いので、みんな使いたいのだ。
様々な業界がコスト削減に繋がると信じて、「クラウド化」に飛びつく。しかし「クラウド化」とは要するに中央集権化に他ならない。
Akamai、AWS、Cloudflare、Fastly、Google Cloud、Microsoft Teams、Salesforce など様々な「クラウド」サービスで障害が発生するたびに他の様々なサービスに影響がでる。
様々なサービスが大手の「クラウド」に依存した結果、その大手で障害が起きた瞬間にメッセージアプリから SNS、ゲームやウェブサイトなどありとあらゆる場所に影響が波及する。この中央集権的な構造を見直すべきだと強く感じる。
スノーデンは「クラウド」という便利なものがなぜ無料または安価に提供されるのかほとんどの人が考えていないことに対して驚愕した。そして、「クラウド」とは NSA や CIA が作ったものの民間バージョンだと一蹴している。