香港「リンゴ日報」、廃刊

香港の民主派日刊紙「リンゴ日報 (蘋果日報、Apple Daily)」は、当局から関係者の拘束や資産凍結などの弾圧を受け、2021 年 6 月 24 日の発行を最後に廃刊した。

香港当局は、国安法 (香港国家安全維持法) を利用して今までにない非常にあからさまな形で民主派メディアに圧力をかけ、廃刊に追い込み、香港における「報道の自由」を踏みにじった。

国際社会の反応

  • 日本、加藤勝信官房長官「香港の民主的、安定的な発展の基礎となる言論の自由や報道の自由を大きく後退させるものであり、重大な懸念を強めている」(時事通信)
  • 台湾、大陸委員会「香港国家安全維持法による政治的な弾圧で、強く批判する」(朝日新聞)
  • イギリス、ラーブ外相「香港における表現の自由に対する恐るべき一撃だ」(NHK)
  • 羅冠聰 (ネイサン・ロー)「これは報道の自由に対する最も忌まわしい攻撃だ」(Twitter)
  • ProtonMail「リンゴ日報の発行停止は香港の報道の自由の終焉を示している。私たちは引き続き香港の自由の促進のため努力し、私たちのサービスで香港人のプライバシー権を保護すると約束する。」(Twitter)

タイムライン

2020 年

8 月 10 日: リンゴ日報の創業者、黎智英 (ジミー・ライ) 氏、同氏の息子 2 人、ネクスト・デジタルの CEO、COO 兼 CFO が国安法違反容疑で香港警察に逮捕された (Bloomberg)。この日は、民主派団体「香港衆志 (デモシスト)」の創設メンバー周庭 (アグネス・チョウ) 氏も国安法違反容疑で逮捕されるなど、香港警察による逮捕が続いた。

2021 年

6 月 17 日: リンゴ日報の壱伝媒最高経営責任者など幹部 5 人が国安法違反容疑で香港警察に逮捕され、同紙に対する大規模な家宅捜索が実施された。(時事通信)

6 月 23 日朝: リンゴ日報の楊清奇主筆が国安法違反容疑で香港警察に逮捕された。(東京新聞)

6 月 23 日: リンゴ日報が 24 日の発行を最後に廃刊すると発表。

6 月 23 日 23 時 59 分 (香港時間): リンゴ日報が電子版の運用を停止。

6 月 24 日: リンゴ日報が最後の新聞を発行。

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